地面を探していったりきたり

昔からサブカルチャーっぽいものが好きだった(昔ほどではないにしろ今でも好き。)
人と違った楽しみ方、ヒトと違った目線が欲しかった。とにかく人と違いたかった。
それを人と共有したい欲求もあった。でもオリジナルは難しく。結果マイノリティーをなぞっているだけだった。それでも多くの発見を感じ楽しかった。

ある年齢になり、人と違いたいのに違えない違いたくない。みたいな感覚が「痛い人」だと思った。人と違うなんて思い上がりでみんなと同じなんだと思うようになった。「共通の事」「共通の真理」を探すようになった。それはそれで楽しいのだが、みんなができるだろう事を自分ができないことにどんどん気が付いていった、というか気になってきた。つらくなってきて、自分は人と違うという事を受け入れていった。そうしたらずいぶん楽になった。

こんな感じで自分の好きなものを肯定したり否定してみたり、振り子みたいにしながら、いろいろなことで、重心を探っている。結果今は、35にもなって人と違いたい自分を受け入れながら、どう社会とかかわっていくか考えている。

まだ少しふわふわしている、いつになったらどっしり安定して地面に立つことが出来るのか。